ビタミン・ミネラルを取るための食材の紹介です。
震災や津波などの災害時では限られた食品しか口にすることができません。
生命維持に必要な最低限のエネルギーや糖分はパンやごはんなどから摂取することが可能ですが、意外に忘れられがちなのが「ビタミン・ミネラル」。
野菜などに多く含まれるこれらの成分は、中長期の体調の維持だけでなく、精神状態まで影響を及ぼすので、災害時での健康維持には必要不可欠な栄養素といえます。
そこで普段から備蓄をしておくことで、いざというときの栄養補助に役立てるものはないか?と思い、自分の震災体験やネットでの情報を基に色々調べて、気になる食品を5種類ピックアップしてみました。
選考の基準は「保存性の良さ」「携帯性の良さ」。
どちらも非常時には欠かせない「サバイバルフード」としての必須要素だと思います。
よければ参考の一助にしてください。
目次
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防災用ビタミン・ミネラル5選
サプリメント
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ビタミンやミネラルをバランスよく配合した健康補助サプリメントです。
食事と併せて摂取することで、食品では足りない分のビタミンやミネラルを効率よく補給することができます。
サプリなので保存性も良く、サイズも小さく軽量で、持ち運びに非常に便利なところが大きなポイントです。
カロリーメイト
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ビタミン、ミネラルやタンパク質などがバランスよく配合されたエネルギーバーです。
中でも大塚製薬のカロリーメイトは3年の長期保存が効く防災用タイプが販売されており、災害時の栄養補給に大変便利です。サイズも小ぶりで軽いため、収納にも事欠きません。
ビタミンサプリと比べても手軽さと携帯性は負けずとも劣らない良品。
家族分は揃えておきたいアイテムの一つです。
野菜ジュース
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野菜の栄養成分がたっぷり詰まったジュースです。
サプリが苦手な人も、野菜ジュースからであれば、抵抗なくビタミンやミネラルを摂取できるのではないでしょうか?
食物繊維も含まれているので、整腸作用も効果が期待できます。
缶タイプの野菜ジュースだけでなく、レトルト仕様の野菜スープもあって、どちらも長期保存可能(ジュースは5年、スープは4年)。
何より食事との相性が良いのがGOOD。
普段通りの感覚で必要な栄養素を取ることができるのも魅力ですね。
大人の粉ミルク
成人用にアレンジされた粉ミルクです。
本来は赤ちゃんの栄養補給として利用されてきた粉ミルクですが、吸収率の良さと胃腸への優しさから大人にも人気が出て、現在は数社メーカーが大人用のタイプを販売しています。
特に高齢者などの介護用としての価値は高く、栄養成分も乳タンパク質やオリゴ糖、食物繊維、ビタミンなどがバランスよく配合されているところがポイント。
粉状なために保存が効き、水やお湯でといて手軽に飲むことができるので、非常用にお勧めです。
ドライフルーツ
ビタミン豊富な果物を乾燥させた食材です。文字通り「保存」が効くので、非常食のサポートにはぴったり。
サプリメントほどにはダイレクトに栄養素を摂取できませんが、自然素材なので安心して食べられます。
原産国の安全性は国産はもちろんのこと、フィリピンなどの産地であれば比較的に大丈夫かと思います。
サプリ同様、小分けにして携帯しておくと、屋外での移動時にも口にできる手軽さが魅力です。
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ビタミン・ミネラルの働き
それぞれのビタミン・ミネラルの働きを紹介していきます。
ビタミンA
・皮膚や粘膜を正常に保つ
・免疫力を維持する
ビタミンB1
・糖質を分解してエネルギーに変える
・疲労物質を取り除く
ビタミンB2
・皮膚・粘膜の健康をつかさどる
・視力の維持、目の疲れを軽減
ビタミンC
・風邪などの感染症を防ぐ
・がん予防
・ストレスへの耐性を高める
ビタミンD
・血中のカルシウム濃度を一定に保つ
・骨の健康を保つ
ビタミンE
・活性酸素から細胞を守る
・血行をよくする
ビタミンP
・血管を強くする
・感染症を防ぐ
ミネラル全般
・体の機能維持や調整を司る(造血や筋肉収縮など)
まとめ
災害時における「ビタミン・ミネラル」補給食品を5点選んでみました。
非常時には食事の内容レベルが大きく落ちてしまうので、こうした栄養補助食品で心身の健康維持に必要な栄養素を補給することには大きな意味があると思っています。
折りしも、先週の9日に島根県で震度5強の地震が発生し(私の住む関西地方も少し揺れました)、さらにその2日後の11日には大分県で大規模な土砂崩れが起き、何人かの方が犠牲になられました。(ご冥福をお祈りいたします)
7年前の東日本大震災から今回の地震・土砂崩れの流れを考えると、今後、高い確率で発生するであろう南海トラフ沖地震や首都直下型地震の「前触れ」と考えられなくもありません。
もしそうなった場合のことを考え、普段から災害情報のチェックはもちろんのこと、生き残るために必要な防災アイテムを揃えておくことが大切だと思います。
水と食料、サバイバルにはまずはそこから始まりますが、加えて心身を健康に保ってくれる栄養補助食品の存在も侮りがたしです。
備えあれば憂いなし。
来るべき災害を視野に入れながら、身の回りで必要なものを揃えていきましょう。