自宅の外で災害に遭遇してしまった時の対処法まとめです。
主に地震を想定して取り上げていますが、火災や台風に関する対策も紹介しています。
自治体や専門機関の情報をもとに、私自身の実体験や過去記事で取り上げた内容を交えて紹介していきます。
屋外で地震に遭遇した際の対処法
移動中に遭遇するケース
駅の場合
・落下物から身を守る
・ホームから転落しないように柱のそばに移動して、うずくまって難を避ける
・ホームには降りない
電車の場合は、
・かばんなどで頭を保護し、姿勢を低くして身を守る
・つり革・手すりに摑まる
が挙げられます。
どちらも駅員や乗務員の指示に従うことが必須です。
空港の場合
頭をかばんなどで保護しましょう。
というのも、空港はガラス張りであることが多いため、地震の揺れでガラスが割れて落下してくる恐れがあるからです。
車で移動中の場合
以下の手順で難を避けましょう。
①ハザードランプを点灯して徐々に減速
②道路の左側か、駐車場や空き地があればそこに停車する
③エンジンをストップし、揺れがおさまるまで待ちつつ、カーラジオで情報を入手する
④車から出て避難する時は、キーをつけたまま、ドアロックはせずに、連絡先のメモを残す
キーをつけるのは、何かの際に移動しやすくするためです。
盗難のリスクもありますが、この場合は仕方ありません。
街中で遭遇するケース
住宅地・繁華街・地下街の場合
瓦やガラスなどの落下物から頭を守るようにしましょう。
ブロック塀も倒壊の危険があるので近づかないように。
繁華街はビルが密集していることが想定されるので、公園などの見通しが広い場所に避難します。
周りに公園や広場がない場合は、耐震がしっかりしている新しい鉄筋コンクリートのビルに避難しましょう。
地下街は停電の恐れがありますが、電気が消えても落ち着いて非常照明がつくまで待ちます。
柱や壁のそばで避難し、非常階段や出口に落ち着いて移動してください。
劇場やデパート・スーパーの場合
かばん等で頭を保護するようにしてください。
映画館や劇場の場合は館内放送や係員の指示を待ちましょう。
デパートやスーパーでは、割れやすいショーケースや、倒れやすい大型商品を避けるようにしてください。
階段の踊り場や柱のそばに移動し、店員の指示を待ちましょう。
どちらも慌てて非常口や階段に殺到しないことが大事です。
エレベーターの場合
地震を確認したら、全ての階のボタンを押してください。
最初に停止したフロアに降りましょう。
閉じ込められてしまった場合は、インターホンや非常電話があれば、連絡して状況を説明します。
もしない場合は、スマホがあれば外部に連絡して救援を待ちます。
-
地震でエレベーターに閉じ込められた時の対処法
続きを見る
自然の中で遭遇するケース
山間部での地震は土砂崩れの危険があります。
なので斜面や崖から急いで離れるようにしてください。
海で地震に遭った時は、津波の危険がありますので、こちらもすぐに高台に逃げましょう。
-
磯田道史さんの「天災から日本史を読みなおす」感想とドローンの活用について
続きを見る
屋外で災害に遭った時のための防災品
防災グッズなどの備蓄品は自宅を想定したものが多いです。
しかし災害はいつ何時、どこで起きるのか予想できません。
なので、できる限り、戸外で災害に遭っても備えられるように、以下のものを常備しておくことをお勧めします。
必要最小限の防災グッズ
ペットボトルの水、小型ライト、ドライフルーツ(ナッツ)の3つです。
飲料水は生きていくために必要ですし、ライトは停電を想定したものになります。
ドライフルーツは保存が効き、ビタミンなどの栄養に優れているので、臨時の非常食として役立ちます。
体力維持に役立つたんぱく質や脂肪分を多く含んだナッツ類があると、より完璧です。
-
緊急時の持ち出しグッズおすすめ6選【防災】
続きを見る
移動時の防災品
以下のグッズになります。
・笛(助けを呼ぶため)
・ハンカチ(粉塵・煙対策)
・小型ライト(夜間・停電対策)
・携帯ラジオ(情報収集のため)
・食料や飲料(500mlサイズのペットボトル、携行食)
・身元や連絡先が分かるメモや同等の物
・常備薬・病名が分かるメモなど
職場に置くべき防災品
働いている方は、日中は職場で過ごす時間が多いと思います。
大きな災害が起きると、しばらくは自宅に帰れずに職場で待機する状況がくるかもしれません。
そのときのために職場に常備すべき防災品を以下に挙げていきます。
・食料(保存食を3日分)
・飲料水(一日3リットルを目安に3日分)
・ビニール袋(ゴミや排せつ物を入れるため)
・トイレットペーパー(ロール)やティッシュ
・スマホ用のバッテリー
・動きやすいスニーカー(帰宅する際や移動用に)
・帰宅時のための地図(停電で交通機関が使えなくなったり、スマホの電源が切れた時のために)
災害に遭った時の体験談と感想
台風のときは実際に交通機関が止まってしまい、徒歩で帰宅することがありました。
-
【台風の体験談】自宅や交通機関で遭遇した強風・豪雨被害について
続きを見る
職場から自宅までは6駅分くらいあったので、かなりの距離になり、相当にしんどかったです^^;
なのでスニーカーや飲料水、食料、ライトの用意は必須だなと実感しています。
またスマホが使えなくなった時の代わりの情報の取得手段として、携帯ラジオの常備もかかなり大事だとも思います。
これは阪神淡路大震災のときに実感しました。
-
29年前の阪神淡路大震災で体験したこと、必要だと感じたこと
続きを見る
とくに当時はスマホがない時代だったので、よりその情報手段としての価値は高かったように思います。
ハンカチに関しては、火災に巻き込まれたときに、とくに役立つと思います。
-
【火災体験談】自宅マンションが火事になった時の話
続きを見る
煙が喉に入ると息ができなくなる恐れがありますし、有害物質を含んでいることも考えられるからです。
地震の際でも、ビルや建物が倒壊した場合は、街や家の周りで粉塵が大量に舞っていることが予想されるので、ハンカチで喉を保護できるという利点もあります。
震災時に倒壊した自宅周辺がその状態でした。
マスクがあれば、本当は一番良いので、ハンカチとマスクの両方を常備しておくのがベストだと思いますね。
まとめ
災害はこちらの都合に合わせてくれません。
いつ何時起きるかも予測がつきません。
私自身も震災や火災をいくつか経験しましたが、どれも明け方だったり夜中だったり、外出中の滞在先での被災になりました。
準備万端な自宅での被災よりも、準備が整わない屋外や、休んでいる時間帯での被災のほうが実際は多いのかもしれません。
なので、常に身を守ることができるよう、今回取り上げた防災品を揃えておくことが大事かなと思います。
地震や台風の危険は今後ますます高くなりますので、ぜひとも参考にしてもらればと思います。
-
南海トラフ大地震の被害予想と対応策の考察まとめ
続きを見る
-
【地震対策まとめ】被災の流れと対処法について
続きを見る
-
【水害対策まとめ】台風・豪雨・浸水・雷から自宅や家族を守る方法
続きを見る
-
【火災対策まとめ】火事の流れと対処法を紹介
続きを見る
-
【停電対策まとめ】電気が止まった時の対処法を紹介
続きを見る