台風の時期が来ると、風や雨から人や家屋を守るためにいろいろな準備に取りかからなくてはいけません。
とくに多いのが
などがパッと挙げられます。
確かに暴風雨で電線が切断されて停電になることもあるでしょうし、外に出られずに自宅で過ごさないといけない時間も増えるので食料や水は必須です。
もちろん強い雨風で窓ガラスや戸板が割れたり破損したりすることも考えられるので、それを防ぐための準備も大切。
でも・・何か一つ忘れていませんか?
そう、大事な何かを・・・
それが「室外機」です。
室外機が壊れると発火の原因にもなる!
部屋の温度を快適に保つためのエアコンの排気や脱水を担う大切な装置、それが室外機です。
室外機がないと、どんなに高級なエアコンでも、たちまちその働きが上手くいかなくなるでしょう。
いわば人間の呼吸器や泌尿器に匹敵する大切な存在ですが、これが意外にぞんざいに扱われがちなのです。
正確に言うと「忘れられがち」といったほうが正しいでしょうか?
エアコンの快適さは部屋の上部にかけえられた白い長方形の機械で担保されていると考えがちですが、室外機はエアコン本体とは切っても切れない唯一無二の相棒です。
そんな大切な室外機は屋外に置かれたまま「放置プレイ」されて何年も経つことが多いと思いますが(おそらく多くの家で)、これが台風などの自然災害にさらされると、それは「無視」だけにとどまることはありません。
ツイッターでも取り上げたのですが、ニュース記事でその危機的状況が詳しく解説されていて「これは見過ごすわけにはいかない」と。
この情報はかなり大事ですね!たしかに室外機は戸外で台風の威力にまともにぶつかる場所に位置しているので、破損や故障につながりやすいです。しっかり固定しておかないと吹き飛んでしまうとかhttps://t.co/2iZFuZ07uC#台風 #エアコン #室外機 #暴風雨
— 街の防災研究家 (@bousaitarou) September 15, 2021
ツイッターで取り上げた記事よると、暴風によって室外機の機能が破損した時に訪れる危機的状況は、
・エアコンが使えなくなる
・浸水や強風、泥水によって機器が破損する
・漏電や発煙、発火のリスクが生まれる
・冷媒ガスによって凍傷の危険がある
などがあり、いずれも季節や環境にとって重大な損害をもたらすリスクをはらんでいるのです。
そんな「室外機に迫る危機的な状況」を救う手立てはあるのでしょうか?!
台風や豪雨から室外機を救う方法はこれだ!
多くの人にその存在を無視されがちな室外機。
そんな哀しい存在の彼(彼女)をケアする方法をこれから紹介します。
元ネタは先ほど取り上げた記事から。
①運転を停止し、電源プラグを抜く
②室外機カバーを取り付ける
③浸水を防ぐ「高脚置台」を設置する
④転倒防止に「転倒防止金具」を取り付ける
⑤ドレンホース(排水ホース)を取り付ける
それぞれを詳しく説明していきますと、
まず何はともあれ①の運転の停止」「電源プラグを抜く」はすべての大前提ですね。
浸水や強風で機器が破損すると、電源が入ったままでは発火や漏電などの事故の恐れがありますから。
そのうえで②の室外機カバー。
元記事ではホームセンターで販売している木組みのものを推奨しています。
これは強風による飛来物の攻撃から室外機を守ることにつながります。
もちろん運転停止は前提です。
熱がこもって運転不良に陥るリスクがありますから。
そして③の「高脚置台」。
これはもちろん浸水による室外機の破損を防ぐための方法です。
前提には「風雨並びに直射日光を避けられる場所への設置」が推奨されており、そのうえでの「高い場所への移動」。
浸水対策には真っ当な方法ですね。
強風対策としては、転倒を防ぐ「転倒防止金具」の設置で室外機を固定するということ。
こちらもごくごく真っ当な方法だと思いますね。
最後の⑤の「エアカットバルブを取り付ける」は、少し説明が必要です。
ここは紹介した記事の一文をそのまま引用させてもらいます。
ドレンホースが地面を這っているような場合は「エアカットバルブ」を取り付けると、ホースからの外気の浸入を抑制し、ドレン水(冷房・除湿運転時に室内機で発生する結露水)の導通が確保でき、異常音(ポコポコ音)の発生も抑えることができます。但しバルブ先端などがごみなどでふさがれると目詰まりしますので、室内機水漏れの原因とならないよう取り除いてください。
水漏れの予防がメインの対策という感じですね。
戸外に出ている排水ホースの先端に「エアカットバルブ」を取り付けることで、そういった異常を防ぐことができるというようなので、次善の策として検討してみてもよいかと思います。
我が家の室外機の状況
我が家では、エアコンを2台稼働させています。
一台は地面にコンクリートの土台を設置して、その上に室外機を金具で固定しています。
木製のカバーではないですが、風雨や埃を防ぐカバーも取り付けるようにしています。
こちらはとりあえず何とかなるのではないかと思いますね。
問題はもう一台のほう。
比較的最近取り付けた室外機ですが(エアコンも同様に)、軽量化を目指したのか、もしくはテレビ通販で申し込んだ格安のエアコンセットだったせいか(たぶんこちら)、床への設置は室外機の外側の素材と同じ土台を使っていて、これが強風にはなんとも心細い感じなんですよ。
というのも、室外機ごと軽々と持ち上げられるから。
もう一つの室外機はコンクリに取り付けてあるので、重みで持ち上げることはできません。
しかしこの室外機は人の力で簡単に持ち上げられるので、強大な台風がきたときは吹き飛ぶような気がしてならないのです。
なので、近いうちに転倒防止金具を取り付けるか、もう一台の室外機と同じようにコンクリ製の土台を導入しようかと思っていますよ。
あとどちらにも共通しているのが「浸水対策の不備」でしょうk。
土台を取り付けてはいますが、いかんせん、高さが足りないのは否めません。
ただマンションのベランダでの設置なので、平地に比べると、床にたまる水が土台を越えるようなことはないとは思います。
そうなる前にベランダの柵の外に水が落下していきますからね。
その場合に恐れなければいけないのは、部屋への浸水でしょうか。
こちらは実際にその脅威に直面した経験がありますから。
そちらに関しては以前に書いた「ベランダからの浸水を防ぐためのパテを使った防水対策」記事をご覧ください。
-
台風の浸水対策!窓枠の溝に網押さえゴムと配管パテを取り付けよう!
続きを見る
まとめ
以上が室外機を台風や豪雨から守る方法になります。
室外機はエアコン本体と比べて地味な存在で、ついついその存在自体を忘れがちです。
しかしその働きはエアコンにも引けをとらない大きなものですし、むしろ室外機がなければエアコンが動かない状況にもなります。
そんなエアコンのかけがえのない相棒である室外機の存在を忘れずに、どうか皆さん、台風や暴風雨の脅威から守っていただくよう、世の中の室外機に代わって宜しくお願い申し上げます。
-
【水害対策まとめ】台風・豪雨・浸水・雷から自宅や家族を守る方法
続きを見る