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地震対策

地震に強いマンションの条件について【実体験ベース】

2022年3月2日

マンション住まいをしてきましたが、その間に何度か地震に見舞われました。

幸い倒壊の危険を伴うような大地震は今のところありませんが、日本全国で地震が頻発していることや、南海トラフ大地震、首都直下型地震の危険があることを考えると、いつそうした大きな地震に見舞われるか分かりません。

マンションの場合は、戸建ての家とは違った被害や影響が出てきます。

私自身も数度の地震で「ああ、これは怖いな」「こういう部分が改善されれば、もっと良くなるのにな」と感じたことがありました。

今回はそんな住んでいる人間にとっての「こうあればいいな」という希望を込めた「地震に強いマンションの条件」を取り上げていきたいと思います。


【1】揺れに強い構造マンション

これはしごく当然のことですが、住んでいるマンションの構造が「地震の揺れに強い」というのが、何にも増しての絶対第一の条件だと思います。

縦に長い建築物であればあるほど、大地震の衝撃には弱くなりますから。

とくに高層マンションであればあるほど、上層階の揺れは強くなりますので、それに耐える構造をしていることは絶対最低条件です。

とはいえ、近年に建てられた住宅であれば「新耐震基準」という国の建築に関する法律に則っているので(建築基準法)、ほとんどの地震には対応しているものと思います。

新耐震基準は1978年の宮城県沖地震がきっかけで改定された法律で、以下のような内容になっています。

・大地震(震度6~7程度の地震)でも倒壊、崩壊しないレベル

・中地震(震度5強程度の地震)でも損傷を生じないレベル

住宅・建築物の耐震化について-国土交通省

成立からすでに40年以上経過していますが、1995年の阪神淡路大震災の際に新耐震で建てられた家屋が倒壊しなかったことを受けて、そのまま現在でも適用されています。

逆に言えば、それ以前に建てられた「旧耐震基準」の住宅はその保証がないということになりますよね。

なので、最低ラインは「新耐震基準」に則っているかどうかが、住むべきマンションかどうかを決める最初のクリア部分だと思いますね。


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【2】エレベーターに非常電話や非常ボタンが設置してあるマンション

中層階以上のマンションやビルの多くは、エレベーターが設置してあると思います。

地震などの災害時には自動的に停止するようになっていることが多く、そうした場合は途中でエレベーターが止まってしまったり、停電で電気が消えて真っ暗になることもあり得ます。

つまり「閉じ込められてしまう」ということになります。

このときに必要なのは「外部に連絡して助けを呼ぶ」ことになりますが、たいていの場合はスマホで連絡できるので、家族やマンションの管理事務所に伝えれば救援を呼ぶことができるでしょう。

しかしたまたまスマホを持っていないときや、スマホそのものを持っていない高齢者の方だと、そのまま外部との連絡手段がないままに閉じ込められてしまうことも考えられます。

その際にエレベーター内に緊急連絡用の電話や非常ボタンが設置してあると、管理事務所もしくはマンションと提携している警備会社に連絡がいきます。

地震の規模にもよりますが、中程度規模の地震であれば、外部の被害も少ないと思われるので、すぐに救援がくることが可能だと思います。

一方で大規模な地震だと、救援そのものに時間がかかる可能性は確かにあるでしょう。

何も連絡手段を持っていない場合は、そこに閉じ込められている人がいるかどうかが外部には伝わりません。

発見されないまま何日も閉じ込められたままですと、命の危険にさらされることもあり得ます。

そうしたことを防ぐためにも、外部との唯一の連絡手段としての非常電話やボタンの設置は必須です。

通常は設置が義務付けられていると思いますので、心配することはないでしょうが、未設置のマンションに当たった場合は避けた方が良いでしょうね。

【3】発電機を備えているマンション

大規模な地震が起きると、かなりの確率で停電が発生します。

そうしたときにマンションに自前で電気を生み出せる発電機があると、必要最低限の電源の確保は可能になると思います。

各部屋の電気や、生活周りの電源に必要なレベルの電気がそれで確保できるかどうかは分かりませんが、少なくともマンションの機能を維持するために必要最低限な電気は得られるでしょう(エレベーターの動力源や貯水タンクからの水の提供に必要な電源、共用部分の電気など)

とくにエレベーターの電源確保は重要で、地震で揺れている時に閉じ込められた場合、救援が遅くなると命に係わる場合も想定できます。

マンションに発電機の設置が法律で義務付けられているのかどうかは専門家ではないので分かりませんが、もし義務ではない場合は、できれば発電機が備えられているマンションを選ぶ方がより安全かと思います。

「マンションになくても自分で電気は確保する!」というやる気のある人は、自前で発電機やポータブル電源を揃えておくと良いですね。

【防災・アウトドアに役立つ】ポータブル電源・発電機おすすめ4選

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【4】いざという時の脱出経路が確保されているマンション

非常階段やベランダに設置されている「隔て版」(各部屋を区切るボード)など、万が一のときのための脱出経路がちゃんと確保されているマンションを絶対に選ぶべきです。

これは地震だけでなく、火災や津波などの水害にも当てはまります。

とくにエレベーターが設置されている中層以上のマンションになると、エレベーターが災害による停電で止まってしまったときに外部に脱出する手段にもなります。

また地震といっても揺れだけで済まないこともあり、それに伴う火災が発生することもあり得ます。

その時に玄関以外の場所から脱出するための手段や、共用フロア全体が炎に包まれてしまったときの脱出経路がなければ、おそらくそのまま犠牲になってしまうでしょう。

そのために非常階段やベランダの仕切り版、もしくは脱出用の避難はしごや備え付けの避難階段が必要です。

火災時の災害用避難はしご紹介

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建築基準法などの法律で定められているとは思いますし、たいていのマンションには設置されているとは思いますが、万が一そうしたものがないマンションは確実に避けたほうが良いですね。

【5】部屋に防災設備が施されているマンション

今までの条件とはちがって、これは「もしあれば便利だなあ」と感じるレベルの設備です。

最近は自然災害の脅威が盛んに言われているためか、防災に配慮したマンションが目につくようになってきました。

先日もツイートしたのですが、近鉄不動産が扱うマンションで宅配ボックスと防災グッズ用の収納スペースが用意された物件が販売されていて、いざという時のための取り出しようボックスとしては便利だなと感じました。

収納スペースが玄関の脇にあるので、脱出時にそのまま外で取り出せる仕組みになっています。

これ以外でも部屋の中に防災用の収納スペースをあらかじめ設計してあるマンションもあるようですし、こうした配慮がなされているマンションに住むと万が一の緊急時にも落ち着いて行動できそうですよね。

マンションは中層階がおすすめ

最後に私自身がこれまでいくつかのマンションに住んできて感じたことになります。

それは「マンションに住むなら、10階前後の中層階に住むのが良い」ということです。

その理由は、

・地震の揺れもそこまで大きくならない

・停電しても非常階段で降りやすい

・津波や浸水の被害にも遭いにくい

ことにあります。

地震でマンションが揺れた場合、上に行けばいくほど揺れが激しくなりますし、長く続きます。

低層階から中層階だと、そこまで強くなりませんし、揺れの長さも「高層階」に比べてに短く済むからです。

また停電してエレベーターが止まってしまうと、非常階段で脱出したり移動しないといけなくなりますが、そのときに高層階だと時間がすごくかかりますし、体力的にも大変です。

とくに高齢者の方や子供さん、病気や怪我をしている人などは、20階や30階から降りていくのはかなり困難になるのは目に見えていますから。

私もマンション火災で避難する時に、足が弱っていた祖母を背負って非常階段を下りて行った経験があるので、そのときの大変さや足が悪い人の避難の難しさを体感しています。

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低層階は階段を下りて脱出するのも楽ですが、確かに地震だけの場合ならそれも正解だと思います。

ただ津波や台風・豪雨の際に水位によっては、低層階に住んでいると部屋にまで水が迫ってきたり、浸水してしまうリスクがあります。

揺れの幅や長さ、移動に関しては確かに低層階のほうが利点が大きいですが、水害に関してのリスクがけっこう高いのが低層階の欠点かもしれませんね。

以上の点を踏まえた上で、マンションに住むのであれば中層階がベストだなと私は実感しています。

まとめ

以上が私自身の経験を踏まえて検討した「地震に強いマンションの条件」と「住むべき階の提案」です。

私が現在住んでいるマンションの部屋は14階になりますので、中層階よりも少し高めかもしれません。

ただ非常階段で降りる時にそこまで疲れがないので、ちょうど良い階数かなと思ってます。

建物によって高さの基準が変わってくるので、実際に登り降りして体感してみると良いかも知れませんね。

マンションを購入したり、賃貸マンションに住むことを考えておられる方は、地震対策として今回の内容を参考にしてもらえると嬉しく思います。

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