災害時の保存食としても有用な「干し柿」の紹介です。
災害後の食生活はよほど準備していたり、気を付けていないと、栄養面が偏りがちです。
自治体等の配給品だと炭水化物が多くなりがちですし、備蓄用の食材でもその傾向が強いですよね。
ご飯や麺類は備蓄用に加工しやすいですし、カロリーが高くてエネルギーにもなりやすいので、災害時の体力維持には役立つのですが、ビタミンや食物繊維など「体の中を掃除してくれる栄養」が欠けがちなのも事実。
そのときにビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な「干し柿」が役立つということです。
乾燥させているので「保存しやすい」のも防災食として最適ですね。
今回は普段でも美味しく食べられて、古くから愛食されてきた「干し柿」の情報を紹介していきましょう。
栄養たっぷりな干し柿
秋の味覚の代表格の一つが柿です。
栄養素のバランスが凄く良い果物で、体の中と外からキレイにしてくれるビタミン・ミネラルが豊富です。
さらに柿は「干す」ことで「美味しさ」と「栄養力」がアップするんですね。
・甘味⇒4倍増し
・βクリプトキサンチン（ガン予防効果）⇒4倍増し
・βカロチン（免疫力を向上）⇒3倍増し
・食物繊維（整腸・便秘改善・ダイエット）⇒一日2個で必要な量の半分をゲット
中でも食物繊維はすべての果物の中でもトップの量を誇るので、これはもう最強の「ヘルシー保存食」として認めるしかありません。
普通の柿だと悼むのも早いですが、干し柿はほぼ半永久的に保存して食べられますし、季節を選ばずに購入できるのが良いところ。
甘くて美味しいので、疲労している時の「癒し」にもなりますし、ストレス解消にももってこいですよね。
栄養面も安心できるので、食生活が偏りがちな被災生活でのビタミン・ミネラル補給剤として役立つこと間違いなしです。
干し柿を自分で作る方法
干し柿は市販のものを購入することもできますが、自分で作ることも可能です。
私の父親も実家でセルフメイドの干し柿を作っていまして、ときどき私もご相伴に預かりに行くこともあるんですよ。
お金をかけずに栄養豊富な「保存食」を作ることができるということで、試す価値はあると思います。
では以下にまとめていきましょう。
【材料】
・渋柿
・紐（干し柿用の手作りキットでも良い）
渋柿は「干すことで糖度が増す」と言われており、干し柿を作る時は「渋柿」を選ぶのが定番になっているようです。
干し柿を作るためのセット（網と紐」は市販のもので十分です。
【作り方】
①柿の皮をむく
②紐で柿の枝（軸）を結び付ける
③鍋にためたお湯で煮沸殺菌する（5秒から10秒）
④日当たりの良い軒先やベランダに干す（雨が当たるとカビが生えるので気を付ける）
⑤鳥や虫に食べられないように網をかけるのもおすすめ
⑥3週間ほど干して完成
およその方法が上記になりますね。
言葉にすると簡単ですが、やはり実際に作っている動画を見るのが良いと思うので、人気のある「干し柿の作り方」動画を紹介しておきましょう。
自宅で作った干し柿の紹介
実家の父親が自分で作ったという干し柿を紹介します。
まずはこちらが元になった柿です。
いい色ですね。
ジュクジュクしてそうな成熟ぶりです。
これを手作りで作った3週間後の結果はこちら。
ちゃんとした干し柿になっていますね。
枝の部分もしっかり残っていますよ。
割ってみましょう。
熟した中身が見えます。
食べてみると、いい感じで「甘く」なってました。
なかなか美味しいですよ。
やるな、親父殿。
病気知らずの保存食にぜひ干し柿を！
柿の栄養をまとめてみますね。
・ビタミンA
・ビタミンC
・カリウム
・食物繊維
これを干し柿にすると、
・βクリプトキサンチン（ガン予防効果）
・βカロチン（免疫力を向上）
がアップするということ。
素晴らしいです。
甘くて疲労も抜けますし、ストレス解消効果もあり。
さらに食物繊維たっぷりで、免疫力アップともなれば、栄養が偏りがちな被災時の食事の補強に最高の効果をもたらしてくれるという感じがしますね！
もちろん糖度が高いので食べ過ぎるとダメな人もいると思います（糖尿病など）
果物は糖度が高いですからね。干し柿はさらに増すので^^;
そのあたりを気を付けて食べることができるならば、これ以上にないくらいの「保存食」として大いに役立ちそうな気がしますよね。
ということで、我が家のスイーツ保存食の主力選手は「干し柿」に決定です。
定期的に自分で作るのが面倒なので、市販の干し柿の購入も決定です^^;
皆さんもぜひそれぞれのご家庭の事情に合った「干し柿」の作り方や購入方法をチョイスしてみてくださいね。
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