防災と災害について考えるブログ

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【防災情報】災害時に役立つLPガスとは?震災時のガス対応はどう取るべきか?

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北海道地震が発生してから、13日で一週間経ちました。

犠牲者は41人となり、避難者は1592人となっているようです。

www.meti.go.jp

各ニュースメディアの発表によれば、大半の地域で電力は復旧しているものの、大規模な山崩れが起きた厚真町は、未だ停電や断水が続いているとのこと。

一方で、北海道の電力の半分を賄っていた苫東厚真火力発電所の完全復旧は11月以降となっており、電力供給の面で綱渡りの状態が当面は続くようです。

生活面で最も必要になる電力も大切ですが、ガスや水も重要です。

特にオール電化が多い都市部の住環境では、電力の供給がストップすると、調理から洗濯、風呂などの生活面で非常に不便をこうむることになります。

私の友人夫婦も新居を建てる時にオール電化を取り入れたため、最近の地震や台風の頻発状態を見て少々不安になっているようです。

そんなときに意外と役に立つのがLPガス。

 

 

一般的にプロパンガスと呼ばれる液化石油ガスは、その形状から個別に供給が可能なため、震災時などに最低限の生活エネルギーを確保するのに役立ちます。

今回はそんなLPガスについてチェックしていこうと思います。

 

LPガスとは?

 

「Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)」の略称です。

 

 

下記サイトによれば、プロパンやブタンなどの比較的液化しやすいガスの総称となり、主成分がプロパンの場合はプロパンガス、ブタンの場合はブタンガスと呼ばれるようです。

www.j-lpgas.gr.jp

その特徴を以下にまとめてみると、

 

・本来は気体だが、常温で低い圧力を加えることで容易に液体化する

・容器に搭載されているLPガスは液体状である

・通常時には自然気化させて使う

・保安上の観点から匂いを付けている(着臭)

 

となります。

本来は気体ですが、上記に述べたようにLPガスは容易に液化できるため、容器に充填して移動させることが可能です。

またLPガスを設置している各家庭ではボンベを個別に設置しているため、災害後の復旧が容易に済みます。

 

 

東日本大震災の際には、1~2週間で復旧を実現しており、各家庭だけでなく、避難所や仮設住宅への供給もスピーディーに行える利点があります。

通常は家屋の横に2本のLPガス容器が設置されており、一本で一月以上ガスを使い続けることが可能のようです。

実際に私自身も阪神淡路大震災の震災後は、一年間ほど仮設住宅に住んでいましたが、住居の燃料はLPガスでした。

まさに「災害に強く、役立つエネルギー」といえますね。

 

LPガスの供給元

 

そんな役立ち感の強いLPガスは、どこで生産されているのでしょう。

大きく分けると約75%が海外輸入となっており、残りの約25%は原油の精製や化学製品の生産時に発生する国内生産分ということになっています。

www.j-lpgas.gr.jp

輸入元は、従来は中東地域からの輸入が大半でしたが、近年のシェール革命により、アメリカからの輸入が5割を超えています。

シェールガスは世界の燃料供給に革命を起こしたエネルギー源で、これによりロシアや中東の天然ガスや原油の価格が大幅に下がったという面もあります。

新たなエネルギーによって日本のLPガスを巡る状況も変化しつつあるということでしょう。

 

震災時のガス対応について

 

北海道地震によるガスの被害は比較的に軽微だったようで、道内の多くの地域をカバーする北海道ガスでは、震災後も安定したガス供給を行っているようです。

www.hokkaido-gas.co.jp

上記サイトには「地震の時の対応」ページがあり、そこではコンパクトに震災時でのガス対応の方法をイラスト入りで記しています。

www.hokkaido-gas.co.jp

以下にその概要をまとめさせて頂きます。

 

・震度5以上の地震の際は、マイコンメーターが自動的にガスを遮断するので、落ち着いて行動すること

・まずは机やテーブルの下に身を隠す(特に頭部を守る)

・揺れが収まった後に、器具栓を締め、ガスの元栓を締める(メーターガスも忘れずに締める)

・窓を開ける

・ガスの匂いがしたら、すぐに窓やドアを開けて換気する、火気は絶対に使わず、電気のスイッチにも触れない、ガス会社に連絡する

 

最後の項は続けて「ガス会社に連絡してください」と記してありましたが、大規模震災の直後では電話が不通であったり、ガス会社そのものが震災の被害を受けていたり、道路インフラが寸断されている場合も考えられます。

ひとまずはガスを完全に止めてから、その後の対応を考える必要がありそうですね。

 

まとめ

 

大規模災害が立て続けに全国各地を襲っています。

電力、ガス、水道インフラ・・

あらゆる公共インフラが不能になる事態、それが災害のもたらす最も恐ろしい側面でしょう。

中でも電力の停止は、全ての生活・産業インフラに大きな影響を及ぼすため、至急の復興が望まれます。

加えて避難所では、電力供給の停止によって生活環境の悪化が不安視されます。

西日本の豪雨災害では、被災者が身を寄せる避難所では梅雨時のために、暑さのあまりに熱中症の危険もあったということで、電力インフラが復旧しない場合、災害を受ける場所と時期によっては命の危険にもつながります。

www.jiji.com

今回の北海道地震は秋口に差し掛かった涼しい季節だったこと、北海道という北の地域であることも幸いし、暑さでの被害は少なくともニュースメディアでは見聞きすることはありません(実際には分かりませんが)

しかしこれが真冬であったなら、北の大地であるだけに「寒さ」が大きな問題になっていたことでしょう。

そんなときに災害に強いLPガスが役立つということ。

 

 

移動も容易で、燃料を使える期間も比較的長いため、意外にこれから注目されるエネルギーがもしれませんね。

私はマンション住まいなので難しいですが、戸建ての方は検討されてみるのも良いかもしれません。

産業と同様、個人も一つのエネルギー源に頼ることなく、多方面に視野を広げることが、今後の災害対応に必要になってくるのではないでしょうか。

www.bousai1000.com

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