台風のときに気を付けなければいけないのは、浸水や堤防の決壊、河川の洪水などが一番に上げられますが、その横でひっそりと、でも地味に危ない「強風による傘の被害」というのがあります。
その危険度は、
・自動開閉式の折りたたみ傘をたたむ際に、柄の部分が跳ね上がり目に当たってけがをした
・突然の強風で差していた傘が折れ、その破片でけがをした
などがあり、身近で実際に起きそうなことなので、かなり現実味があります。
実際に私もこの前の台風21号の時に、自宅近くの道路で強風の中で壊れた傘が私に向かって飛んできて、危うく怪我をしようになったことがありました
このときは咄嗟に近くの円柱に身を隠して難を避けられましたが、あれが気が付かなくてそのまま歩いていたら、頭に突き刺さっていたかもしれません。
今回はそのような事故に対して、どうすれば防止できるか、そして強風の中でも安心して差せる傘はないのか、ということにポイントを置いて進めていきたいと思います。
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傘の事故を防止するには?
こういった傘の事故を防止するための対策は、すでに東京都が「降雨時の身の周りの危険」というリーフレットをweb上でも挙げており、分かりやすくイラスト付きで注意喚起を呼び掛けています。
・たたんだ傘も持ち方次第で危険物(人ごみでは要注意!)
・壊れた傘のポイ捨ては危険(街の美観を損ねるだけでなく、壊れた傘で他の人が怪我をする危険あり)
・自転車の傘さし運転はやめましょう(道路交通法に違反)
・フード付きポンチョを着たら、感覚を鋭敏に(視界不良に加えて音も聞こえにくくなる、風に煽られたり、自転車に絡まって転倒することもある⇒外出は控える)
・ベビーカーがグラリ!(雨風が強い時は雨除けカバーが風で煽られる、傘をさして操作しづらい⇒強風・強雨の日は外出を控えるか、十分に注意する)
・足元にご用心(マンホールや道路の白線、タイルの床、歩道等が雨でぬれて滑りやすくなっている)
詳しい内容は、上記のPDFリンクをクリックしてもらえれば、イラストつき文書を参照することができますので、一度ご覧ください。
今回のニュースで取り上げられた事故は、傘に関する事故になり、それに対する対応を東京都のホームページで取り上げられていたので、以下のようにまとめてみました。
・自動開閉式の折りたたみ傘をたたむ際に跳ね上がり、目に当たってケガ
⇒開閉するとき等には、顔から離して操作する
⇒たたまれている時に、ちゃんとロックされているか確認する
・子供用のジャンプ傘が、購入1週間で突然開くようになった
・ 傘を広げて骨の部分を触ったら、金属粉が指に刺さった
⇒安価な傘には不具合が多くみられることがあるので、使用時には注意(とくに子供)
・駅の階段で前の人が水平に持っている傘で胸を突かれた
⇒周囲に気を配って携行しよう
これらを見ると、傘の種類や持ち方を工夫すれば、多少の危険は避けられると感じます。
中でも傘の性能に関しては、ある程度の価格のものを購入することで不具合の発生を抑えられそうですし、階段での傘の事故では、持ち方の向きを下にするか、傘ホルダーのようなものに収納して肩にかけられれば、ずいぶんと不要な接触が避けられるような気がします。
ニュースの傘事故にあった自転車に絡まったものなどは、自転車のハンドルに固定するホルダーを装着すること運転がしやすくなると思いますし、雨が降っていないときは、傘ケースに収納するか、状況が可能であればショルダー式の傘ホルダーに入れて、体にたすき掛けで運転するという方法も考えられそうですね。
とはいえ、私も実際に試したわけではないで、あくまで想定ですが・・(ハンドルに固定する傘ホルダーは前の職場の年配女性がやっておられました)
というわけで、そんな強風でも差せる傘や、移動の際に便利な傘グッズを以下に紹介していこうと思います。
暴風に強い傘おすすめ
ト―ツ・タイタン(折りたたみ)
・アメリカのレイングッズ売り上げナンバー1ブランド
・平均的な傘よりも1.5倍以上の強度
・軽さを兼ね備えたスーパーストロングアルミニウム素材を使用
SENZ(折りたたみ)
・オランダのメーカー
・フレームにはグラスファイバーを用い、軽量且つしなりがあり、折れにくい構造
・流線型の形状は風の抵抗を受けにくくし、前からの強風をうまく後ろに逃がすので、傘の裏返りが抑えられる
ブラント(折りたたみ)
・ニュージーランドのメーカー
・風速約20m/sまでに耐えられる傘骨構造
・収納袋とギフトボックスが標準で付属
ユーロシルム(ノーマル・折りたたみ)
・1919年創業のドイツを拠点に置く老舗メーカー
・フレームに繊維強化プラスチック製のグラスファイバーを使用
・軽量で強度が高い
・滑りにくい「高密度EVAハードフォーム」製のグリップ
・耐水性に優れたデュポン社製の「撥水テフロン加工」
・グリップエンドに「コンパス」が内蔵
ホワイトローズ(ノーマル)
・江戸時代から続く由緒ある傘問屋が発祥
・ビニール傘の先駆者
・特製のビニールカバーを使用(濡れてもベトつきにくく、70℃~-20℃まで無変化)
・親骨・受骨はグラスファイバーを使用。折れにくく風を受け流す
まとめ
傘の事故への対応策と、強風・強雨に強い傘や関連商品を紹介しました。
傘に関しては、この記事を書くために色々と調べましたが、特に欲しいなと思ったのが、ドイツのユーロシルムです。
フレームやカバーが頑丈なだけでなく、持ち手の部分も工夫されている傘はそうはないですから。(コンパス内蔵も魅力です)
日本製のビニール傘も頑丈そうで、こちらも捨てがたし。
色々と迷いますね^^
もちろん傘の事故が増えないようにするための、傘の選択肢ですので、事故防止用に、雨風の強い台風が増えてきた昨今のために、ぜひとも参考にして頂ければと思います。
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