ホームケア

天井からの雨漏りと応急処置の方法

2020年10月6日

毎年のように訪れる台風や暴風雨でダメージを受ける建物。

とくに築数十年以上ともなると、建物のどこかにひび割れや歪み、ひずみが出てきます。

そこから雨が漏れて室内に浸水したり、建築素材の内部を腐らせてしまうこともあり得ます。

今回はそんな「雨漏り」についての体験談と対処法を語っていきます。

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天井のひび割れから雨が漏れてきた

友人の自宅マンションの話です。

数年前から部屋の天井から雨水が漏れてきていて、壁紙も一部剥がれてしまったという話を先日聴きました。

そのマンションは築30年ほどの8階建ての建物で、友人が住んでいるのは最上階。

以前から天井に染みが出来ていて、雨漏りの気配はあったようです。

決定的になったのは、2018年の西日本豪雨のとき。

連日、雨が激しく降る中で、ついに居間の天井からボトボトと雨水が漏れてきて、壁紙の一部もはがれてきたとのことでした。

とりあえずバケツを置いて応急処置を施したそうですが、天井の複数の箇所から雨漏りがあったので、一部の床は水浸しになったようです。

豪雨が収まった後でマンションのオーナーに連絡し、屋上の点検をしてもらうことになりましたが、案の定、屋根の部分の外壁がひび割れていて、そこから雨水が浸水して部屋の天井から漏れてきたことが分かったといいます。

その後、マンションの外壁補修工事を行うことになり、それからは雨漏はしなくなったという話でした。

天井の雨漏りで漏電や火災の危険あり!

そのときの雨漏りで一番危ないと感じたのが、雨漏りによる漏電だということ。

漏れてきた水が天井の照明器具のカバーの中に溜まってしまい、それが危うく電灯に浸かる高さまでになっていたということでした。

部屋が妙に薄暗いなと感じたので上を見上げたところ、シーリングライトのカバーの内部に水が溜まっていることに気づき、慌てて取り外して確かめたそうです。

あと少しで電灯にまで達するところにまで水が溜まっていたので、それを捨てて何とか難を逃れたとだとか。

シーリングライトは天井に密着して設置しているので、地震の揺れには強いのですが、電灯とカバーが近い分、水がたまると危険な面があります。

>【地震対策】シーリングライトのLED電球交換の方法を紹介【揺れに強い】

電気の接続部分にまで水が達してしまうと、そこから漏電し、最悪の場合は火災の危険があるので、その前に処理出来て良かったと思います。

雨漏りでダメージを受けるのは建物だけではない

雨漏りは浸水による漏電や、床への雨水の落下による浸水被害だけでなく、壁紙や天井の壁自体の腐食も早めてしまいます。

また雨漏りが常態化することでカビが発生し、それが壁のひび割れの内部に進行することが原因にもなります。

加えてカビの粉が天井から落ちてきたり、舞ってしまうことで、部屋の空気を悪化させ、住人の健康にまで影響を及ぼします。

実際に友人は雨漏りに気づく前の数年は咳が増えていたり、のどのイガイガなど不快感を感じていたということでした。

カビはひび割れしている箇所だけでなく、そこから壁紙の隙間を通って広がっていってしまうので、最悪の場合は部屋全体の壁紙の裏側がカビで一杯になっていることもあり得るわけです。

ちなみに友人の居間の天井はまさにその状態だったようで、壁紙を全て張り替えることになったということ。

雨漏りの恐ろしさの一環というやつですね。

雨漏りしたときの応急処置とは

雨漏りは気づいたときには、すでに自体は相当に深刻化しています。

天井のひび割れや隙間から雨水が漏れてきているので、破損部分を塞がないことには浸水は止まりません。

とはいえ、まずは目の前で落ちてきている雨水を床に落ちないようにすることが先決です。

そこで活躍するのがバケツとブルーシート。

雨水が落下してきている箇所に合わせて設置します。

落下してきている雨水の量や頻度が少量であれば、バケツの底に雑巾やタオルなどを敷いて「ポタポタ」音を防ぐのもお勧めです。

部屋の中で音がこもりますし、テレビを見ていたり、作業中にバケツに雨が落ちていく音を聴き続けていると、意外に精神的にダメージになりますので。

雨漏りの量が多い時や複数ある場合は、設置用のバケツと排水用のバケツの2種類を用意することもおすすめします。

水が溜まってきたバケツから排水用のバケツに水を移し替えて、風呂場や洗面所で捨てることで、バケツの移動ロスを無くす効果があります。

また天井の浸水してきている部分に防水テープを貼って応急防水処置を施すのもありです。

この場合はテープを水が漏れてきている部分に「十」の形でクロスで2枚貼ると強度が増します。

どちらもあくまで応急処置ですが、とりあえずの急場は凌げると思います。

ポイント

・バケツとブルーシートを用意する

・バケツは設置用と排水用の2種類を用意する

・雨水が少ない時は、バケツの底に雑巾やタオルを敷いて防音を施す

・天井の雨漏り部分に防水テープを貼る(クロスで二重にする)

雨漏りの本格的な修繕について

雨漏りの修繕は壁のひび割れや隙間、歪みなどをチェックしてから、壁の補修を行う作業になります。

この作業は素人には難しいので、専門業者に任せるのが無難です。

外壁や屋根、天井で作業を行うので、作業に危険を伴いますし、専門の工具や材料、知識や経験も必要になります。

また補修の程度や範囲によっては、住人が一時的に家を出ないといけない場合もあったり、外壁に防水加工をする際にシンナー系の匂いを発する溶剤を使う場合もあるので、小さなお子さんやペットがいる場合は、別の場所に移ってもらう可能性も出てきます。

そういったことを含め、マンションや集合住宅であれば管理会社やオーナーに相談して工事を決めたり、戸建て住宅であれば信頼できる専門業者に相談して事を進めると良いと思います。

まとめ

台風や豪雨で発生する雨漏りの体験談と対処法をまとめてみました。

体験談は友人の家の例を挙げさせてもらいましたが、私の昔住んでいた家でも雨漏りはしょっちゅうあったので、その実態や大変さはかなりの程度理解できます。

とにかく床に雨水が落ちて畳や床板が傷むのを避けたいのが第一の対処法。

そのためにバケツや防水テープが活躍するわけですが、やはり最終的には漏れている箇所を修繕・補修することが大切です。

賃貸だと大家さんやオーナーが施工主になるので、金銭的な負担はありませんが、持ち家や分譲マンションだと自腹になるのでキツイところ。

とはいえ、台風や豪雨の危険レベルが以前とは比較にならないほど上がってきているので、できるだけ早めに対処することが必要だと思います。

とりあえずの応急処置法も含め、何もない今のうちから、ご自宅の天井や外壁に雨漏りの心配がないかどうかチェックしておくことをお勧めします。

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