台風や地震などで水道が使えなくなったり、避難生活を余儀なくされた場合に困るのが「トイレ」です。
大災害の場合だと、ほぼ上下水道等のインフラクチャ―が機能しなくなります。
日ごろから使い慣れている水洗トイレで用を足せなくなると、右往左往するもの。
かくいう私も阪神淡路大震災のときは、トイレをする場所やした後の処理に苦労しました。
【災害体験】20年前の阪神淡路大震災で体験したこと、感じた事
そんなときのための非常用のトイレ。
女性が使用しても良いように、プライバシーに気を配ったものまであります。
さらには地震後のトイレ使用は「汚水の逆流」のリスクがあり、室内がえらいことになってしまう危険をもっています。
そうならないために役立つのが「非常用トイレ」。
今回はそんなトイレの市販おすすめと自作で作る方法を紹介していきますよ。
市販の非常用トイレ【3選】
ほっ!トイレ(体を隠すタイプ)
付属のポリ袋を体にすっぽり被って、事前に作っておいた型紙の中に用を足すタイプです。(しゃがんで行うので和式タイプとなっています)
こちらも廃棄後の排泄物は凝固剤で固めるタイプなので、処理が非常に便利です。
製品自体がかさ張らないので収納しやすいのと、トイレがなかったり、使えない状況で、特に女性や子供が野外で用を足す場合に役に立つのではないでしょうか。
もちろんその場合には周辺に家族や知人・友人の信頼できる誰かが見張りに立って、安全を確保することが大事かと思います。
BOS非常用トイレセット(防臭タイプ)
洋式便座に袋をかぶせて中に薬剤を入れ、そこで処理するタイプです。
独自の防臭加工を施した防臭袋と内袋で匂いを強力にカット。
排泄後にすぐに処理できない場合でも大丈夫なように作られています。
夏場は大変なものになるでしょうから、防臭加工されたタイプは必須ですね!
ベンリーポット(大便タイプ)
大便のための便器付きの携帯トイレセットです。
便器枠、便の凝固剤、水溶性ティッシュ、密封袋、持ち出し袋が入っています。
携帯トイレは排尿用のものがメインですが、座る必要がある大便時には不便です。
このセットは大便に特化したトイレになるので、おすすめです。
一回分しかないので、ある程度揃えておくと良いですね。
非常用トイレを手作りで用意する方法
非常用トイレは市販のものを使うのが一般的ですが、自作で用意することも可能です。
自作で用意する場合は、以下のものを準備すると良いです。
・高吸収性樹脂
・新聞紙
・ゴミ袋
・バケツ
・消臭剤(柔軟剤・猫砂など)
ではその作り方と利用法です。
【便器を使う場合】
①便座を上げた状態でゴミ袋を便器にかぶせ、便座を下げてもう一枚ゴミ袋をかぶせる。
②ゴミ袋の中に新聞紙をしきつめ、高吸収性樹脂(ペットシーツでも可)を入れる
③排尿・排便する
④消臭剤をまく
⑤上にかぶせたゴミ袋だけを取り出して捨てる
【バケツを使う場合】
①バケツの中にゴミ袋を2重に被せる
②~⑤は同じ
排尿の場合は高吸収性樹脂かペットシーツがおすすめです。
前者は水分を速攻で固めてくれるので、尿の固形化にも役立ちます。
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ペットシーツは吸水性が非常に高いので、大量の尿を吸収するのに便利です。
消臭剤は柔軟剤や猫砂でもOK。
ゴミ袋は普通のものでも良いですが、匂いを封じ込めるタイプがあればベストですね(消臭剤の必要もなくなります)
ペットを飼っている人であれば、排便をペット用の匂い封じ込め袋に移し替えるのもありですよ。
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今回紹介した非常用トイレの作り方はあくまで一例ですので、それぞれでベストな非常用トイレを編み出してくださいね
まとめ
災害時に役立つ防災トイレと自作の方法を紹介させてもらいました。
大地震のリスクは日本全国で日々高まっています。
万が一の災害に備えていきましょう!
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