アウトドアやキャンプ用品、燃料器具の販売で有名なイワタニ産業の調理用バーナーのレビューです。
今回紹介するのは、イワタニのプリムス。
すぐに着火できて火のコントロールも簡単、女性でも手軽に使えるこのシングルバーナー。
災害時の調理器具にも最適な一品になっていますよ。
そんなプリムスの商品紹介と実物の使用感レビューをお送りします。
イワタニ・プリムスとは?
キャンプ・アウトドア・燃料器具の日本ブランド「イワタニ産業」が、1985年にスウェーデンのポータブルストーブのメーカー「プリムス」と共同で作ったベンチャー企業です。
1892年に創業したスウェーデンのプリムスは、キャンプ用ストーブの販売で名声を得て、そのハイクオリティな商品で多くの冒険家にも愛用されてきました。
そんな老舗ブランドがイワタニと組んで世に出した「プリウス・ウルトラバーナー」も、キャンパーや登山家に愛され続けている名品の一つとなっています。
その製品の特長は「アウトドア専用で火力が強い」「寒冷地での使用に耐えられる構造」「直感的に素早く使用できる」「ハードな仕様にも破損のリスクが少ない」となっていて、まさにアウトドアのためのギアといった感じです。
一般的なカセットボンベと違って「頑丈であること」「気温に左右されにくい」の利点がある一方、「価格が高め」「専門ショップでしか取り扱いがないことが多い」というデメリットもあります。
とはいえ、価格は保存性や堅牢さを考えれば納得ですし、今では取り扱いもネット通販でいつでもどこでも購入できるので、決定的なデメリットにはならないと思います。
そんな優れもののアウトドアギアの実物を紹介していきましょう。
イワタニ・プリムスバーナーを紹介
ボンベの小タイプ、バーナーヘッド・火力調整つまみ、ボンベの大タイプの3種類です。
以前にキャンプによく行っていた時に購入した商品です。
最近はあまり使っていなかったのですが、防災グッズの総点検の際に、久しぶりに取り出して使用感を確認してみることにしましした。
まずはバーナーヘッドです。
裏側部分になります。
中央の筒の部分に火力調整つまみを装着する形です。
こちらが火力調整つまみ。
黒いキャップの部分で火力を調整します。
そして装着する側のボンベ。
キャップを外して露出した部分に調節つまみを差し込む形になります。
その上にバーナーヘッドを装着。
これで取り付けは完了です。
次に着火の手順です。
黒の火力調整つまみを開きます。
開きすぎると火をつけたときに「ボオオッ!」と勢いよく火が上がってしまって危ないので、最初は少しだけ開きます。
開いてからヘッドの上で着火。
マッチやライターなど何でも構いません。
青白い炎が見えます。
これでバーナー着火は完了です。
あとはヘッドのゴトク部分(器を載せる支柱のこと)に鍋やケトルを置いて料理をしたり、お湯を温めて美味しいご飯やコーヒーを楽しむことができますよ。
ボンベの耐用年数と後処理の方法
ボンベの消費期限についてです。
耐用年数といいますが、これを越えたものを使用すると、どうなるのかちょっと分からなくて怖い感はあります。
なので使用前に必ず確認しておくようにしたいもの。
耐用限度年数は公式サイトで確認すると、以下のようになっています。
上記の年数はあくまでイワタニの製品に限ってのことのようですが、おそらく他のメーカーのものもそれに近いレベルかと思われます。
念のため、持っているメーカーのサイトやカスタマーセンターで確認しておきましょう。
次に使用後の処理についてです。
ガスが残ったままゴミに捨てると、爆発する恐れがあり危険。
必ず残存を確認し、残っていたら、しかるべき方法で処理しないといけません。
以下にそれぞれの処理法をまとめておきます(上記のイワタニ公式サイトでチェックした内容です)
【アウトドア用のボンベ】
・基本的に容器は必ず中身のガスを使い切って捨てること
・アウトドアガスカートリッジを捨てる時は容器を振ってガスの有無を確認すること
・「シャカシャカ」、「サラサラ」と音がする場合はガスが残っているので、器具に接続して火が消えるまで残ガスを使い切ること
【カセットボンベの場合】
・ガスを使い切るか、抜いて捨てること
・ガスを抜く時は、屋外の火の気のない風通しの良いところでカセットボンベのキャップを外し、先端を下にして、先端部をコンクリートなどに押し付けると、ガスが抜けていく
・ガスが出なくなった後、振って「サラサラ」とした音がしなければガスが抜けて空になっている
・ガスを抜いた後は、住んでいる地域自治体のごみ出しの取り決めに従って廃棄すること
以上の点に気を付けてボンベを使っていきましょう。
まとめ
久しぶりに開封したので、ガスボンベの調子は大丈夫かな?と不安でしたが、幸いに火をつけても爆発することなく(!)普通に着火の儀式を終えることができました。
分解出来て持ち運びにも便利ですし、何よりもアウトドア用に頑丈に作られたタイプなので、災害時にも役立つことの多い製品です。
今回紹介したように手軽に誰でも着火して調理に使えるので、キャンプなどの娯楽用にはもちろん、電気インフラが不通になった災害時のクッキングに役立ててください。
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