飯盒は、軍隊で使われていた自炊用の調理器具です。
欧米が発祥ですが、日本の軍隊で採用されてからは、米料理に対応できるように現在の形に改良された歴史があります。
飯盒の形が扁平になっているのは、ご飯を炊くための工夫がされているからだとか。
私もよくキャンプに出掛けて、飯盒でご飯をよく作っていました。
川べりで石を積み上げてかまどをつくり、その両端に流木を渡しかけて飯盒を吊るしてから火をかけてご飯を炊いたものですよ。
そんな飯盒を作ったご飯は甘くてすごく美味しいんです。
今回はそんなアウトドア直伝「飯盒の作り方」を紹介していきたいと思いますよ。
飯盒を使ったご飯の作り方
まずは材料になります。
【材料】
飯盒:4合炊き、内蓋のすり切り1杯が2合、外蓋のすり切り1杯が3合
米:4合(約720ml=計量カップで180mlを4杯分)
水:2ℓペットボトル
になります。
では作り方です。
①人数に合わせて米を飯盒に入れる(2合から4合)
② 上から水を入れて、米の濁りが薄くなるまで研ぐ
③濁り水を捨てた後、飯盒の内側にある目盛りに合わせて水を入れる(米の量に合わせる)
④そのまま20~30分置いておく(美味しく炊くため)
④内蓋を外して、外蓋だけにした飯盒をガスコンロの上に載せる
⑤沸騰するまで中火~強火で炊く(5~10分)
⑥沸騰して蓋が動き出したら弱火にする(15~20分)
⑦蓋を抑えて内側から振動がこなければ完成
⑧蓋を下にして飯盒をひっくり返し、しばらく蒸らす(10~15分)
⑨出来上がり
ふっくら美味しいご飯の完成です。
キャンプで作るときは木炭で火をおこすので、炭火の香りが移ってすごく美味しくなりますよ。
面倒であれば、アウトドア用の携帯コンロでもOK。
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ご飯と一緒に炊き込みご飯用の具材を入れると、より美味しいご飯が出来上がりますよ。
レトルト食品を使っておかずを作る
ご飯ができれば、次は「おかず」です。
コンロやボンベを使った調理法になります。
おかずの素はシンプルに「レトルトパック」。
これが一番簡単で楽ですね。
では材料と作り方を紹介します。
【材料】
・レトルトパックのおかず
・鍋
・コンロ
・水
次に作り方です。
①鍋に水を入れる
②コンロで沸騰させる
③お湯の中にレトルトの食品を入れる(20~30分)
④引き上げて完成
説明する必要がないほど簡単ですね。
面倒な時や急いでいるときによく使うアウトドア料理の一つです。
具材から用意して手間暇かけて作るのがアウトドア料理の醍醐味ですが、この食べ方も全然ありだと思いますよ。
もちろん面倒な時はご飯もこれで作ってしまいましょう。
パッククッキングでご飯とおかずを作る
最後にパッククッキングの紹介です。
防災の食事法として有名ですが、アウトドアでも活用できます。
どれもかなり美味しく作れたのでおススメです。
材料と作り方になります。
【材料】
・食品用ポリ袋
・食材(米、おかず、パン)
・鍋もしくはコンロ
・水(1~2ℓ)
作り方です。
①食品用ポリ袋に食材を入れる
②米は水を入れる、その他の食材はそのまま入れて、ポリ袋の上から握ったり、混ぜたりする
③口を縛って沸騰した鍋の湯の中に入れる
③20~30分ほどでポリ袋を引き上げて皿に移して完成
米以外は基本的にポリ袋に入れて「にぎにぎ」する工程がメインですね。
ポリ袋は通常のものを使うと熱湯で破れたり漏れたりするので、食品用のタイプにするのがポイントですよ。
まとめ
飯盒とコンロ、最後は食品用ポリ袋を使ったアウトドア料理の方法を紹介しました。
キャンプやアウトドアの楽しみの一つが食事なので、できれば大鍋や鉄板で具材を切り分けたり、焼いたりして調理したいもの。
でもたまに面倒な時に今回の方法を使うと、即席でご飯とおかずが作れるので便利です。
ご飯も面倒なときは、レトルトパックを買ってきて鍋コンロかパッククッキングで済ますという方法もありですね。
アウトドア料理の時短バージョンということで、個人的にはかなりおすすめですよ。
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