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被災地の道路事情もなんのその!災害時に役立つオートバイ情報

大きな地震や台風、津波などで道路や交通機関が麻痺した時、最も困るのが「移動」。

食料の買い出しや、荷物の運搬で長い距離を移動する必要に駆られたとき、車や二輪車があるとすごく助かります。

私も阪神淡路大震災当時は「オートバイ⇒自転車⇒車」という流れで、被災地での生活から脱出までを活用することができました。

阪神淡路大震災で体験したこと、感じたこと

ただ車の場合は、道路事情が悪いと移動が難しくなりますし、燃料維持の問題も出てきます。

そこへいくと「二輪車」は車に比べても軽量で燃費も良いですし、とくに自転車電動アシスト自転車はガソリンを必要としないので、災害時の足としてはかなりおすすめです。

とはいえ、自転車は人力なので移動距離や運搬能力に限りがあること、電動アシスト自転車は電気の確保が条件になります。

となると、残りの選択肢である「オートバイ」は、

・車に比べて小回りが利く

・車に比べて燃費が良い

・自転車や電動アシスト自転車に比べて移動距離や運搬能力に圧倒的に優れている

というメリットがあるので、何らかの事情で車が使えない時の「次点」の災害時におすすめなモビリティになると考えています。

そこで今回はオートバイが被災地での生活にどう役に立つのか、どういうタイプの車種がおすすめなのか、などを実体験をもとに紹介していきたいと思います。

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被災地で感じたオートバイの威力【実体験】

阪神淡路大震災当時、私の住む地域の家屋はほとんどが倒壊していました。

木造が多かったことと、当時の神戸はここまで大きな地震が来るとは考えられていなかったので、耐震に関する備えはほとんどがなかったように思います。

なので現地は歩道や道路に倒壊した建造物の破片や残骸があちらこちらに散乱していましたし、道そのものがひび割れしたり、歪んでいたりして、まともに車が通れない状態が多く見られました。

なので私の住む地域では、少なくとも被災直後は車を使えるような状態ではありませんでしたし、車を保有していたわが家も、いざという時の避難のために置いておく必要がありました(余計なガソリンを使わないために)

ガソリンスタンドも設備の破損があったでしょうから、燃料の供給は難しい店舗も多かったでしょうし、たとえ無事だったとしても、そこに燃料補給をする車が殺到するために、たちまち備蓄も尽きていたと想像できます。

そんな状況の中、オートバイを持っていた友人が「買い出しとかあったら付き合うよ」と申し出てくれたのです(これは嬉しかった)

友人が乗っていたオートバイはネイキッドバイクと呼ばれる通常タイプのバイクで、街乗りに適したモデル。

それでも被災直後の悪化した道路事情ではいかんなく機動性を発揮して、割れた地面やでこぼこになった道路をスイスイと除けるように進んでいったものです。

私は後ろに載せてもらって、物資の買いだしや友人や知人の安否確認、街の様子を見に行ったりと、被災直後の2~3日は友人のオートバイにすごくお世話になりました(ありがとう)

どんなバイク(オートバイ)が被災地に向くのか?

以前にも別記事で書いたのですが、改めて震災当時の経験を基に考察してみます。

検討すべきポイントは次の4点になります。

「燃費・取り回しの良さ・積載性・走破性(頑丈さ)」

オートバイは車に比べて軽量でガソリンタンクも小さいことから、積載するガソリンも少なくて済みますが、バイクの種類によっては同じオートバイでも燃費の良さの違いが出てきます。

軽量なモデルであればあるほど、消費するガソリン量は少なくて済むでしょう。

取り回しの良さも同様で、軽量モデルであれば、転倒したり、狭い場所でもすぐに起き上がれたり、方向転換できる良さがあります。

積載性「どれだけ多くの荷物を運べるか」になりますが、これも悪路が多い被災地での移動を考えると「タイヤの頑丈さ」だったり「機種自体の軽さ」がポイントになって来ると思います。

走破性は最も大事なポイントです。

被災地は道路事情が悪化しているので、難路にも適応できるオートバイであることが求められます。

私の場合は、友人のバイクは普通の街乗りモデルでそこまで走破性に優れていたわけではありませんが、あくまで限られた範囲での移動でしたし(比較的に道路事情がマシな近隣を走ってもらった)、乗せてもらった期間も数日だったことを考えると、悪路だったり、長期間にわたるとなると、きっとどこかで故障していた可能性もあると思います。

つまり、

  • 燃費⇒燃料の入手が困難な災害時には、燃費性能が命綱
  • 取り回しの良さ⇒倒れても一人で起こせる重さが目安
  • 積載性⇒大型リアボックス(30L以上)+サイドバッグで大量輸送が可能なモデル
  • 走破性⇒アスファルトが割れていても対応できるタイヤ

の条件を満たしたオートバイを上げていくとなるので、以下の3モデルがそれにあたると個人的には考えています。

50CCバイク

  • スーパーカブ50⇒燃費最強。郵便配達の定番車種。静音・耐久性◎
  • ヤマハ「ジョグ」⇒小回り最強。女性でも扱いやすい軽量タイプ。
  • ホンダ「ダンク」⇒スタイリッシュ&収納大。USB電源搭載モデルも。
  • 向いている人⇒高齢者・女性・都市部在住者など、日常用途重視。

125CCバイク

  • クロスカブ110⇒見た目はアウトドア、性能はカブ。タフ&実用性◎
  • スズキ「アドレス125」⇒実用性重視のベストセラー。リアボックスとも相性良し。
  • ヤマハ「シグナス グリファス」⇒スポーティでパワーあり。長距離移動も快適。
  • 向いている人⇒都市〜郊外に住み、機動力と積載性を求める人。

オフロード・トレイルバイク

  • ホンダ「CRF250L」⇒本格派オフロード。段差・悪路にも強い。
  • ヤマハ「セロー250(中古)」⇒軽量&万能バイクの代名詞。生産終了でも人気。
  • カワサキ「KLX230」⇒初心者でも扱いやすく、林道・山道OK。
  • 向いている人⇒山間部・農村部・アウトドア派など、悪路を想定した防災を考える人。

この中でも最もおすすめなのが、オフロードバイク

全ての状況に対応可能ですし、街中だけでなく、山間部や川べりなどのアウトドアな環境でも走破できるのがポイント。

タフな環境を想定して作られているので「軽量・積載性抜群・メンテナンスが簡単」というメリットがあります。

燃費性も非常に良いので、被災時のために購入するのであれば、このタイプを強力におすすめします。

原付タイプは最も多く普及しているバイクですので「日常生活の延長で応用する」が防災の基本であることを考えれば、上記で紹介したモデルも悪くはないと思います。

バイクと一緒に備えたい防災アイテム一覧

被災時にバイクを使用する際には「揃えておくと便利なアイテム」が存在します。

ハードな状況が想定される災害直後では、予想もしない状況に見舞われることが多くなり、その都度それらに対応を迫られます。

そんな時のために事前に揃えておくと、いざという時に助かるというアイテムを以下に表にして並べてみました(*商品名にアマゾンの商品ページ、もしくは当ブログのレビュー記事のリンクを貼っています)

用途商品名
燃料の備蓄ガソリン携行缶(5Lタイプが最も使いやすい)
充電バイク用USB電源シガーソケットモバイルバッテリー
積載GIVI(ジビ)リアボックスサイドバッグ
通信スマホ+防水ホルダー、紙の地図、トランシーバー
雨対策レインスーツ(透湿防水タイプがおすすめ)・長靴ゴーグル
工具・整備タイヤレバー簡易空気入れ車載工具
照明ヘッドライト予備ランプ反射ベスト

まとめ

バイクは、移動手段でありながら物資輸送・電源供給・緊急連絡までこなせるマルチツールです。

私自身も震災時にその威力を感じることができましたし、その移動能力と積載性にすごく助けられました(友人よ、あの時は本当にありがとう!)

もしすでにお持ちの方は「いざという時」には必ず役に立ちますので、ぜひ今回の記事で改めて魅力にお気づきを。

日頃から定期的に乗ることで、エンジンの調子や燃料状況を把握できますし、防災意識も自然と高まりますよ。

まだお持ちでない方、この記事を読んで「欲しいな」と思った方は、ぜひお近くのバイク販売店で検討してみてくださいね。

おすすめのメーカーはホンダヤマハスズキカワサキの国内ブランドです。

それぞれに公式サイトのリンクを貼っていますし、ネット検索で「オートバイ 〇〇(メーカー名)」を打ち込めば、公式サイトや販売店の情報が出てきますので、どちらでも良いほうでチェックしてみてください。

いつ来るかわからない「その時」に向けて。

バイクを“動く防災グッズ”として活用していきましょう!

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