地震や台風、豪雨など、日本では突然の災害に見舞われることが少なくありません。
そんなとき、ライフラインが寸断され、車や公共交通機関が使えなくなるケースも多くあります。
私も阪神淡路大震災のときに、自転車にお世話になった経験があります。
そのときに使ったのが「自転車」。
当時(30年前)のことですから、当然「電動アシスト」なしの一般的な自転車でした(MTBタイプ)
人力で動かせるので、体力があれば自在に移動できますし、車やバイクよりも小回りが利くので重宝しました。
つまり、
- 燃料も電気も必要としない
- 人力のみで走行できる
- 交通渋滞や道路の破損を避けて移動できる
のがポイントでしょう。
本記事では、そんな普通の自転車が「災害時に役立つ選び方」「おすすめモデル」を紹介したいと思います。
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災害用として選ぶべき自転車のポイント
日常使いの自転車とは違い、災害時に使うことを前提にすると、選ぶポイントが変わってきます。
どんな点を重視すべきか見ていきましょう。
✅ 耐久性のあるフレーム
アルミやクロモリなど、軽量かつ頑丈な素材が使われているものを選ぶと、長距離走行や悪路に強く安心です。
✅ シンプルな構造
ギアの段数が多すぎない、故障しにくいシングルスピードや内装変速が理想です。災害時には修理の手間を減らすことが重要です。
✅ 太めのタイヤ
パンクしにくく、段差や小石にも強い太めのタイヤ(例:26インチ×1.75以上)がおすすめです。
✅ 荷物が積める仕様
前後にキャリア(荷台)やバスケットが装備されているものを選びましょう。水や食料、防災用品を積載できると非常に便利です。
✅ メンテナンス性
日ごろから自分で簡単に整備できるものが望ましいです。複雑なパーツが少ないほど安心。
総じていうと「耐久性があり、自分でメンテナンスできるシンプルな構造」がポイント。
とくに非常時は何があるか分からないので、常に「トラブル」を想定して動くことが大切です。
そんな時にこそ「頑丈で操作や修理がしやすいもの」を選ぶことが大事ですね。
おすすめのタイプ別自転車紹介
それではここで災害時に特に活躍しそうな自転車のタイプを3種類紹介していきます。
それぞれの特徴を把握つつ、自分に合ったものを見つけて、購入の際の参考にしてください。
➡️シティサイクル(ママチャリ)
普段使いにも向いており、荷物の積載性も高いです。
カゴや鍵、泥除けが標準装備されていて使いやすく、価格も手ごろです。
おすすめモデル
【ブリヂストン「アルベルト」シリーズ】
✅丈夫なベルトドライブでチェーンが外れにくい
✅前かごとリアキャリア付きで積載性が高い
✅夜間でも安心のオートライト搭載
✅整備が楽でトラブルが少なく、女性や高齢者でも扱いやすい
➡️クロスバイク(太めタイヤ装着モデル)
舗装路から悪路まで対応できる走行性能があり、スピードと耐久性のバランスが取れている。荷台を追加すれば防災にも◎。
おすすめモデル
【ブリヂストン / TB1】
✅通学・通勤向けに設計された頑丈モデル
✅パンクに強いタイヤ(ロングレッドタイヤ)採用
✅オートライト&前後ドロヨケ、リアキャリア装備
✅チェーンではなくベルトドライブ(メンテ不要&錆びない)
✅悪路でもトラブルが少なく、長距離避難にも対応
➡️ミニベロ(小径車)
コンパクトで取り回しがしやすく、保管スペースが限られる人におすすめです。
太めのタイヤを装着すれば災害時も利用可能。
おすすめモデル
【ダホン ミニベロ】
✅20インチの折りたたみ式ミニベロ
✅軽量アルミフレーム+外装6段または8段変速
✅折りたたみ機能を持ち、車載や持ち運びにも便利
✅輪行袋に収納可能で、公共交通機関にも持ち込める
✅折りたたみ機能で、避難所でも省スペースで保管できる
✅地元の自転車ショップでメンテナンスが可能
災害時に自転車を使うための心得
被災時に自転車を使う場合、普段からの整備や周辺アイテムの準備が重要になってきます。
いざという時に壊れていると使い物になりませんし、自転車周りのものを揃えておくことで、より安全・確実に被災時に活用できるはずです。
とくに乗り物は「移動するため」に作られていますから、摩耗が進む可動部分のケアは必須。
そうした豆知識を如何に下記にまとめてみましたので、非常時に備える「自転車の維持や整備」の心得として頭の片隅に留めておいてください。
➡️日ごろから整備に慣れておく
タイヤの空気圧、ブレーキ、チェーンの状態などを定期的にチェックすること。
非常時に故障していては意味がありません。
➡️ヘルメット・ライトは必須
ヘルメットは落下物から頭を守り、ライトや反射材は夜間の安全性を高めてくれます。
防災セットの一部として準備しておきましょう。
➡️地図やGPSアプリも活用
スマホで使えるオフライン地図アプリなどをあらかじめ入れておけば、道に迷うリスクを減らせます。
紙の地図もあると安心。
➡️盗難防止も忘れずに
災害時は治安が乱れやすい状況も考えられるので、丈夫な鍵を備えておくこと(二重ロックなど)
被災時に家族で使うための自転車の心得
家族がいる場合、皆で自転車が使えると行動範囲がグッと広がってきます。
荷物運びも複数で行うと楽ですし、家族総出で移動するときも複数あると一人分の負担が少なくて済みます(荷台に乗せる必要がなくなるため)
小さなお子さんがいる場合は、専用のアイテムを用意しておくと安心でしょう。
それらをまとめてみると、
✅子ども用の自転車や、後ろ乗せチャイルドシート付きのモデルなどを検討しておく
⇒家族での避難行動に役立つ
✅家族で1〜2台共有する場合は、誰でも乗りやすいサイズ・フレーム形状を選ぶ
⇒ペダルの高さやサドル調整も忘れずに
✅自転車用の防災バッグやリュックを用意しておく
⇒万が一のときにもすぐに出発できる
ということが、優先されるのかなと思います。
家族全員での避難訓練を兼ねて、実際に走ってみるのもおすすめですね。
まとめ
災害はいつ起きるかわかりません。
いざというときにすぐ使える移動手段として、自転車は非常に心強い存在です。
燃料不要・渋滞知らず・荷物も運べる。
そんな「走る防災グッズ」として、あなたの生活に自転車を取り入れてみてはいかがでしょうか?
