災害時は被災による精神的なストレスが重くのしかかってきます。
屋外で活動することが多くなるので、肉体的な疲労も重なります。
そんなときに甘い物を食べて「ホッ」とするひと時を作ることも大切。
とくに脳は糖質をエネルギーとして必要とするので、精神的な癒しには甘い物は向いているんですね。
そんな時に役立つのが「黒砂糖」。
ビタミンとミネラルをたっぷり含んだ黒砂糖は、白砂糖に比べてかなりヘルシーです。
ツイートでも、防災用の黒糖が開発されているニュースについて呟きました。
コロナの影響で売り上げが伸び悩む #沖縄 の #黒糖 を防災缶として開発中とのこと!黒糖はビタミンとミネラルが豊富で普通の砂糖よりは全然ヘルシーなんですよ。味も香ばしくて美味ですしね。これが販売されたらぜひ買おうと思います https://t.co/Q4V9gCWUEe#防災 #非常食 #おきなわ黒糖防災缶
— 街の防災研究家 (@bousaitarou) February 3, 2022
確かに黒糖は古くから「人体のエネルギー源となる天然甘味料」と呼ばれているほど、健康維持にも大きな力を発揮する糖分です。
甘い物でも「白砂糖」を使ったものは、食べ過ぎると糖尿病や肥満などのリスクがありますが、黒砂糖は栄養が豊富なので、健康の維持にも適しているんですよね。
そしてそれを防災にも生かせるということ。
今回はそんな黒砂糖についてのあれこれを、実食レビューを含めて色々と語っていきたいと思います。
黒砂糖とは
まずは黒糖の基本情報についてです。
黒糖はさとうきびを原料にして作られる糖分です。
黒糖の原産地は鹿児島や沖縄などの南日本がメインになっています。
特徴はこちら。
・沖縄県、鹿児島県の離島で主に生産される含みつ糖の代表的なもの
・さとうきびの搾り汁をそのまま煮沸濃縮し、加工しないで冷却して製造する
・糖分の他にカリウム、カルシウム、鉄等多くのミネラル成分を含む
・含蜜糖(含みつ糖)は、さとうきびの全成分をそのまま煮詰めたもので、その代表格が黒糖
・分蜜糖(分みつ糖)は、絞り汁から糖蜜を分離したもので、一般的に使われる白砂糖
天然の素材から作られ、さらに栄養分をそのまま固めた糖分であることが分かりますね。
これなら確かに健康にも良い影響を与えてくれそうですね。
黒砂糖が防災にも役立つ理由
そんな黒砂糖の栄養の良さは「白砂糖」に比べて群を抜いて高くなっています。
・糖質を体内で利用・燃焼するために必要なビタミンB類、カリウム、鉄、
・骨や歯を強くするカルシウム(白砂糖の150倍も多く含まれる)
・強壮作用がある亜鉛
となっていて、同じく栄養豊富な糖分「ハチミツ」に匹敵するヘルシー効果を誇っています。
となるとですね・・・
これだけの栄養と健康効果をもつ黒砂糖を、
防災に活用しない理由はしない手はない
ということ。
冒頭でも述べたように、災害時は精神的にも肉体的にもストレスがかかります。
ストレスがかかりすぎると、病気になったり、生きていく気力を奪ってしまう事にもなりかねませんので、まずは脳や体を癒してくれる「糖分」が必要だということ。
糖質だけの白砂糖を使ったお菓子や食べ物だと、どうしても体に良くない傾向がありますが、健康にも良い働きをしてくれる「黒砂糖」は他の栄養分も含んでいるので安心ということです。
なので防災にもすごく役立つと私は考えています。
どうやって黒砂糖を防災に活用するのか?【方法を紹介】
ここから実際の防災に役立てる方法を紹介していきたいと思います。
まずは黒糖です。
市販の黒砂糖ですね。
沖縄産です。
濃い蜜の香りがします。
ゴツゴツしていてまるで岩のようです。
その中でも比較的小さなものは、指でつまめる手のひらサイズ。
食べてみますと、味が凄く濃くて、苦みに近い甘みすら感じます。
でも後味は美味しくて、すごく香ばしい風味が口の中に残ります。
そして何よりも食べた後に「スーッ」と疲れが癒える感覚といいますか、糖質がジワーッと体に染みこんでくる感じがして「ホッ」とした気分になれます。
体もそうですし、気持的にもクリアになる感じがして、かなり疲労回復の即効性が強いなと感じました(注:あくまで私個人の感覚です)
そのまま食べても良いですが、コーヒーや紅茶に入れたりして、食べ物や飲み物に甘みを付けるのも良いですね。
そんな黒糖を防災用に活用するならば、ジップロックに入れて保管すると、いざという時に持ち運べるので便利です。
ジップロックとは、チャックのついた調理用の袋のことです。
食材を保管するための袋ですが、もちろん普通の物も収納できます。
ここでは災害時に持ち運びしやすいように(疲れ防止につまんだり、コーヒーに入れたりする)、買った時の袋からジップロックに黒砂糖を入れ替えます。
全部入ったことを確認して、
チャックを閉めます。
黒砂糖は乾燥しているので腐ることはありませんが、外部の湿気や水分で痛んでしまうこともあり得るので、ジップロックの中に乾燥剤を入れて、水分が黒糖に付着するのを防ぎます。
同封。
OKですね。
では最後に「これなんだったっけな」とならないように、ジップロックの表面に「黒糖」と書いて内容物を確認できるようにしましょう。
これで完成です!
まとめ
災害時の疲れを癒すための防災スイーツの代表格として「氷砂糖」がありますが、こちらはピュアな糖質のみなので、食べ過ぎると糖質過多による病気のリスクを上げてしまいます。
その他のスイーツも基本は白砂糖を当分の原料に使っているので、健康的にはあまり宜しくないですね。
ところが、これをビタミンやミネラルが豊富な黒糖に替えることで、ボディバランスを保ちやすくなるということなんです。
もちろん黒糖といっても「糖質」であることに変わりはありませんので、虫歯や糖尿病などの病気にならないように「マウスケア」「食べすぎ予防」をしっかりすることが大事。
その前提で、今回紹介した黒糖とその保管法は災害時やアウトドアの環境で大いに役立つと思います。
被災時やアウトドアの疲労回復・ストレス解消のおやつにぜひとも活用してほしいですね!
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