今週の水曜日(30日)の14時からNHKの「ごごナマ」で防災食が取り上げられていました。
番組の名前は正確には
ごごナマ 知っトク!らいふ「災害 知っておきたい食の備え」
です。
最近では天候不順や気象異常が頻繁に発生していることで、これまでにないほど災害への関心が高まっていると思います。
今回は災害の中でも「食」の部分にフォーカスを当てて、様々なものを紹介する内容。
防災の専門家をスタジオに招き、食品や防災知識を検討していく中でも「これは!」と思ったものが2,3あったので、今回はそれらを中心に取り上げていきたいと思います。
目次
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防災食の心得と紹介
防災食は別名「災害食」といわれていますが、必要なのは、
どんなものを
どれだけ
どう備える
ことが大切だといいます。
平たくいえば「中身が大事」ということになります。
通常の防災食といえば「アルファ化米」「乾パン」「水」であり、自治体や企業ではこのセットを揃えていることが多いそうです。
ところが、実際にこの防災食を一定期間食べてみる実験を行ったところ、何割かの人が食べられなくなったという結果になったようなんですね。
その理由は「肉が食べたい」「毎日アルファ米はいや」「スープが飲みたい」などが多く、あまり評判がよくない結果に終わりました。
防災食といっても、基本的には食事と同じなので、毎日同じパターンのものが出てくると、どうしても飽きてしまうもの。
特に被験者が若い女子大生だったので、たんぱく質の不足は即座に響くのでしょう。
実際に私も阪神淡路大震災のときに、自治体から配布されていた「おにぎり」「ウィンナー総菜パン」を毎日食べていて「もういらんわ!」とすごく嫌気が差した記憶があるんですよ。
人間ですからね、やはり飽きるんですよね。ぜいたくなことなんですが(苦笑)
なので、実際の災害現場でも、先ほどの女子大生と同じリアクションをする被災者が多く出てくることは簡単に予想できます。
ここで防災の専門家の方が提示したのは、
・日常食の延長
・室温で保存が可能なもの
を条件として、次のパターンを挙げていました。
①コーンフレーク、アルファ化米(主食)
②缶詰、肉や魚などのたんぱく質、野菜(おかず)
③お菓子
コーンフレークは災害現場では保存や調理の難しいパンやごはんに比べて、乾燥しているので比較的に保存に強く、甘い味付けがしてあるので、子供にも食べやすいのです。缶詰のおかずは、まずまず通常の保存食になりますね。
③のお菓子は、これは実際の避難現場でも大いに役立つと思います。
やはり災害時ではストレスがたまりますし、甘いものがあると気持ちに余裕ができて、冷静に行動することもできます。
このブログでも「えいようかん」を紹介しましたが、これも「お菓子」の果たすストレス解消作用を狙ったものなんですね。
ここからさらにステップアップして、温かくて美味しく食べられる防災食を紹介に入ります。
それがこちら。
「レスキューフーズ 一食ボックス」です。
これが実に美味しそうでした。
番組でも「牛丼」を実際に調理をしていましたが、すごく簡単にできるんですね。
まずは付属のポリ袋に発熱剤とご飯・おかず(パック)を一緒に入れて、そのあとに別添付の発熱溶液をパックから開けて入れるとあら不思議!!
たちまちポリ袋の中は熱い溶液で満たされるんですよ。
これは発熱剤が90度にまで上昇することで起きる現象です。
こうして水やお湯を使わずに簡単に(といっても30分かかりますが^^;)温かい食べ物が完成する、という寸法。
出来上がったものを船越さんやアナウンサーの方が食べていましたが、ご飯もふっくらしていて、肉もジューシーですごく美味しそうでした。
これは欲しい!と思ったので、番組を見ながら手元のタブレットでアマゾン検索をかけたところ、ちゃんと販売されていたので、即効で買いましたよ^^
いまこのブログ記事を書いている途中でヤマト運輸さんが届けてくれたので、また順次、実食レビューを紹介していこうと思っています。
レビューしました⇒テレビ番組で紹介された災害備蓄用「レスキューフーズ」実食レビュー!
番組の内容に話を戻すと、こうした災害用の食糧は備蓄として1週間分を揃えておくのが理想のようです。
実際の災害現場で火力として役立つのがカセットボンベですが、その火種となるボンベは6~7本(一人分)必要で、水も飲料用が一人1日1リットル、生活用水も含めると全部で1日3リットル、合計が1週間分で一人21リットル分が必要ということ!
これに家族分が加わりますから、けっこうな量が必要になってきますね(汗)
普段から箱詰めのミネラルウォーターを備蓄用に揃えておくのが、一番の準備だと思います。
我が家も2週間に一度、箱詰めのミネラルウォーターを2セット買うようにしていて、古くなったものから使うようにしています。
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備蓄はリスクの分散が大切
防災の専門家の方が、自宅で揃えている防災食をどこに収納しているのか?という話になりました。
その方の自宅を紹介していましたが、箱詰めにした防災食を、一つはキッチンの下にある引き出し、もう一つは風呂場の横にある脱衣所に置いていましたね。
これは自宅で被災した時に、一つの収納場所がダメになっても、別の収納場所で防災食を取り出せるということ。
災害時のリスクマネージメントというやつですが、個人的にはちょっとどうかなあ・・と思ってしまうところもありますかね。
災害時は状況もそうですが、自分自身も混乱して冷静さを失っていますし、仮に収納場所を分けて置いておいたとしても、周りの破壊状況によっては探している暇がないこともあり得ますから。
被災時での我が家は、とにかく家が全壊して斜めに歪んでしまったので、屋根が落ちてくる一歩手前の状態だったんですよ。
こういうときはとにかく早く外に出なければならないし、中の荷物を取っている時間がないように思えるんですね。
なので自分の場合は、むしろ防災グッズを常に自分のそばに置くというほうが現実的かと。
もちろん防災の専門家の方は、非常時の混乱や自宅家屋のダメージを考えて、家の中でも比較的に壊れにくい場所に収納していたので、そのあたりのシチュエーションは十分考慮に入れていると思いますがね。
・・・むむ、そこまで準備できていると、リスクの分散は確かに大切かな。
災害時に役立つパッククッキング
これが今回の放送で一番「おおお!」と感動しました。
なにせ、ポリ袋一つで料理ができるから!
総菜とケーキの2種類の作り方を紹介していましたが、特に「すごい!」と心に響いたのは「ケーキ」のほう。
どちらも作り方は簡単で、ポリ袋に材料を入れて撹拌するだけなんですよ。
総菜は撹拌のみで完成ですが、ケーキはそこから袋ごとお湯に入れるという作業があります。
今回はケーキのほうを紹介しましょう。
<材料>
・ホットケーキミックス
・牛乳(もしくはスキムミルク)
・ココアパウダー
・ポリ袋
・ガスコンロ
・鍋
・水
作り方は、ポリ袋にホットケーキミックスと牛乳(スキムミルク)、ココアパウダーを入れて振るだけ。
十分に撹拌できたら、中に空気を入れてふっくらさせて、かた結びで完成。
あとは水を入れた鍋をガスコンロにかけて沸騰させ、その中に材料入りのポリ袋を投入、20分ほどで完成します。
これはすぐにできそうですし、しかも番組で見た蒸しケーキはすごく美味しそうでしたよ!
パッククッキングのケーキの作り方は、番組の内容とは少し異なりますが、一般の方が作った動画でも見ることができるので、よければ参考にしてください。
絶品!蒸しパン 茹でるだけ!
まとめ
防災食そのものは普段から揃えてきているので、あえて番組を見る必要がないのかなと思っていましたが、実際に見てみると、参考になることばかりで感銘を受けました。
特に「レスキューフーズ 一食ボックス」やパッククッキングなどは今回初めてその存在を知ったので、いかに自分が情報不足だったのかということを思い知らされた気分です^^;
防災の専門家の方もおっしゃってましたが、防災食というのは、災害時に初めて見たり食べたりするのではなく、普段から食べなれておくことが大切だということ。
なので、今回アマゾンで購入した「レスキューフーズ 一食ボックス」の4種類と、パッククッキングの蒸しケーキは、ぜひとも次のレビューの時には自分で実際に作って食べたものを紹介したいと思いますね。
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防災クッキング
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